会社を辞める前に習得しておくべきスキル3選+α
会社に勤めていないと身につかないスキルは多いです。
そしてフリーランスになってもそのスキルは有効活用できることも多いので、 できるなら会社に勤めて必要最低限のスキルを身に着けてからフリーランスを目指しましょう。
今回は5年半正社員として働いて身についたスキルの中で フリーランスとしても使えているスキルを厳選+αをまとめてみました。
電話の応対力
会社に勤めて一番やっておくべきことは「電話の応対」だと実感しました。
基本的にお客さんと電話することが多いのでこのスキルはフリーランスになっても友好的に活用できます。 この電話応対力を身に着けておくと退職後もスムーズにお客さんとやり取りできるので最重要スキルです。
元々知らない人と話したりするのが得意だという人はあまり気にしなくてもいいですが、 フリーランスになりたい人は6割ぐらい知らない人と電話するのが嫌いだと思ってます。
私も例外ではなく今でも嫌いです(笑)
勤めて1年目ぐらいは本当にまともに応対ができないし、 先輩や上司に取り次ぐとき相手の名前をド忘れしたりして何回もミスをしました。
知らない人から電話が来たというパニックからか聴いたことを忘れてしまったりするので 基本中の基本であるメモの準備をしながら電話にでるというやり方でも全然ダメでした。
「お世話になります。 〇〇株式会社の 〇〇です。 〇〇様、居られますでしょうか?」
私自身が欠陥人間なのかこれの〇〇の部分を1つか多くても2つまでしか覚えられません。
最初のうちは、もう一度聞くのは失礼に値するかなと思って わからなくても分かった部分だけを伝えるようにしてたのですが それだと上司ないし先輩もだれかわからず迷惑をかけてしまっていたので罪悪感で押しつぶされそうでした。
なので失礼承知で1度だけ聞き返すように心がけてみました。
2回聴けるという安心感がここで芽生えて(本当は1回で聴けたらいいんですが) 徐々に落ち着いて相手のしゃべることを聴けるようになっていきました。
- 1. 相手の会社名
- 2. 弊社のだれかの名前
- 3. 相手の名前
覚えるべき優先順位はこれです。
相手の会社の名前は最重要です。 ここだけは何が何でもメモっておきましょう。
上司・先輩・同僚の名前は比較的覚えやすい(はず)
そして次に誰宛ての電話なのかに意識を傾けてました。
社内の誰か、先輩とか上司の名前は入社してすぐに教えられるので 相手がその名前を出すと比較的記憶に残りやすいということを利用してます。
他人の名前は覚えられない……って人はせめて先輩や上司の名前は憶えておかなきゃ フリーランスではやっていけませんので最低限自分の上の人間の名前は憶えておきましょう。
相手の名前は聞き返しやすい
そして相手の名前です。
もちろん、1回で聴けるのが一番望ましいですが 相手の名前を間違えるのが一番失礼に値するので、確認の意味も込めて取り次ぐ前に
「失礼ですがもう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」 (正しい敬語は各自ググってください)
で相手の名前を再び聴くことができます。
9.9割の確率でもう一度名前を教えてくれます。 (極稀に超傲慢な人で名前を聴いてるのに会社名だけオウム返ししてくる人もいます(笑))
忘れて相手が誰かわからなくなるより、確認で聞き返すほうが絶対に良いです。
不在の場合は必ず聞き返すか再び確認する
電話がかかってくるのは、おそらく大半は営業か事務の人宛てだと思います。
事務の人だと居ることが多いですが、営業の人は基本外回りしているので 折り返し電話させることも多いため、相手の情報をすべて記録する必要が出てきます。
折り返しの場合はすべての項目を確認できるので、落ち着いて聞き返したり 内容を復唱して情報を確定しておきましょう。
会社のビジネスフォンの場合、電話番号が記録されるので 電話番号に関しては後回しで構いません。
(稀にかかってきた番号ではなく携帯のほうに折り返しほしいといわれるので注意)
まとめると電話に出る前はペンを持つ手と逆の手で受話器を取って 確実に相手の情報を控えることを心がけましょう。
大抵の正常な人は数か月で慣れるのですが、私みたいに欠陥な人は2~3年かかります(笑)
ぶっちゃけると今でも電話応対は苦手ですが確実に入社し初めのころよりは慣れました。
携帯電話が普及してから自宅に固定電話を置く家庭もかなり減っているので 受話器のある電話機を扱う機会が減ってきていますが根本的な応対はスマートフォンになろうが変わりません。
令和になったこの時代で電話取次とか古臭すぎるのでやめてほしいところではあるのですが なんだかんだお金を持っている人は昭和生まれアナログ世代の人間なので 電話のほうが早い!っていう感性を持ってることが多いです。
こればっかりはそう思ってる人がまだまだ多いため、コチラが折れるしかありません。
コミュニケーション力
電話応対力もコミュニケーション力の一部ですが、仕事は人と人のやり取りで発生します。
ゆえにコミュニケーション力がないと仕事は生まれません。
私も他人とコミュニケーションをとりたくないから営業はだけはしたくないという考えでしたが よくよく考えたらフリーランスになるためには営業も自分でしなきゃいけないので 最終的にはコミュニケーション力がものをいうんだなと、在職中身に沁みました。
制作業務がメインだと社内(主に営業マン)の人とコミュニケーションをするのが主になってきます。
ちょっと言い方は悪いですが営業マンは勢いでやっていることも多く、 作っているものに関しての詳細はどうでもいいと思ってる人がいます。
ここで制作側がコミュニケーション不足だと営業マンにも正しく伝わらず 営業マンは恥かくわ、お客さんに迷惑がかかるわと面倒な状況になってきます。
そして最終的に伝達してくれなかった制作が悪いという結論になってくる会社も多いのではないでしょうか。
制作はコミュニケーションが(大体)苦手なので営業を他人に任せて、 営業は制作ができないのでコミュニケーションだけで仕事をします。
そして全員の面倒な事務処理は、事務員さんという専門職に任せています。
社内ですらコミュニケーションが円滑にいかなければまともに仕事が進みません。
まずは身近なところからフレンドリーに接していくことをオススメします。
利益がどれだけ出ているか知る
営業マンだと自分の取った仕事が最終的にどれだけ利益が出たのかがすぐわかります。
というのも営業会議で取ってきた案件やそれに対する売上を報告するのが基本的な業務だからです。
事務員も基本的に経理であればキャッシュフローが見えているので会社がどれだけ儲かってるのか 直接数字を見て認識できますね。
一方制作は言われたものを作って後は営業にポイして次の制作に取り掛かることが多いので 自分の作ったものがどれだけ売れているのか数字を共有してくれない会社だと どれだけ自分が利益をだしているのか知ることができません。
ちゃんとした会社であれば部の上司に聴けば教えてくれると思いますが……
ちなみに私が勤めてた会社はまさに、制作は利益が見えない状況でした。 (私はシステム管理者だったので覗き見ることはできましたが)
フリーランスになれば嫌でも利益を気にする必要があるので 在職中のうちにお金の流れを意識するようにしておきましょう。
ここでもコミュニケーション力を高めるために 気の合う営業マンと仲良くなっておくといいいかもしれません。
事務所にいるとき、ちょっとおいしいコーヒーを差し入れたり 労ってあげながら利益状況を聞き出したりするのもオススメです。
そんな面倒なことしなくても上司に言えばおそらく状況を教えてくれるとは思いますけどね(笑)
こういった制作が利益の見づらい状況を逆手にとって 相手とコミュニケーションをとる切っ掛けとして利用するもありです。
以上、在職しているときに習得しとくべきスキルでした。
番外編:見積・請求書の作成とやり取り
ここからはある程度責任ある立場になるか営業職・事務職じゃないと やらない作業になってしまうのですが、フリーランスで確実にやるであろう
- 見積書の作成
- 請求書の作成
- それぞれのやり取り
を在職中に学んでおくことをオススメします。
私は幸い辞める1年前に主任という立場になって 見積を作ったり請求書を書いたりする仕事が増えました。
そしてフリーランスになって早速この業務が発生したので やっててよかったなーと実感しました。
請求書や見積書なんかは基本的にフォーマットが同じなため、 見た目や会社名や住所などを変えるだけで使いまわしができます。
大学生からいきなりフリーランスになることはオススメしません。
社会的常識を学ぶのは会社に勤めるのが一番手っ取り早いです。