人に何かを頼むときは時間を奪っているという自覚を持とう

人がいいと、利益のために誰かに利用されやすくなります。

会社員時代でメールが面倒くさいと事あるごとに電話をかけてくる 昭和世代の社員が沢山いました。

その頃から鬱陶しいな、そんぐらい自分で調べるかメールで残せや って思ってましたが平社員ですしPCサポートは私の仕事の一部でもあったので 会社から給料というお金をもらっている手前拒否る選択肢はありませんでした。

というかそうしないと業務が止まって逆に私が悪者みたいになってしまうので、 ググれば解決するような面倒くさいのも仕方なく教えてた時もありました。

逆に考えるとこれをするだけでお金が貰えるのならいくらでもやるよって感じでしたが サポートセンターをやってるだけでは永遠に昇進なんて無理なんですよね。

だからこそ時間を奪われることにだんだんと苛立ちを覚えてきたのも 会社を辞める原因の一つになりました。

質問して無料で答えが返ってくるのが当たり前だと思っている

昭和世代はインターネットで検索という行為が小さい頃に存在しなかった人たちです。

なので基本わからないことは人に聞くっていう行為をしがちなので 「人の時間を奪っている」という感覚があまりないのでしょうね。

逆にデジタルネイティブ世代は生まれたときからインターネットが発達しており オンラインで検索という行為を知らない人を探すほうが難しいレベルです。

なので人に聞く前に「無料で検索して調べる」という行為をすることが多く 逆に人とコミュにケーションを取らなくなってしまいます。

自力で調べるという行為自体は昭和世代の怠惰な人間に比べるととても素晴らしいのですが 無料で答えが見つかるという環境になれすぎているせいか他人に何かを聞くときも、 情報がタダで得られると思いガチです。

これも同様に「人の時間を奪っているという感覚」を持っていません。

もちろん人によると言ってしまえばおしまいですが(笑)

人の時間を奪うということ

もちろん質問される側が質問していいですよっていう状態であれば じゃんじゃん質問してしまってもいいと思います。 その人が質問を受け付ける時間を自ら設けているので逆に質問しないと損です。

いわゆるセミナー主宰者やオンラインサロンでの主宰者に対してですね。

逆に自分都合で誰かに「質問したいのでよろしいでしょうか」とお願いした場合 質問される側は「アナタの質問に答えるための時間を確保する」という行為をします。

この時、人の時間を奪っているという感覚がない人は 平気で質問時間に遅刻したり自分都合で忙しいので後日おねがいします。

と、平気でドタキャンしたりしてしまいます。

質問される側は時間を指定された上に、その人のために時間を使うという準備もしているのに ドタキャンされて予定を狂わせられるわけです。

「こっちはお願いして良いか悪いかの確認もして、その時間でOKしてもらったんだから別にいいじゃん」

人の時間を奪ったときの損失を理解していない人にありがちな思考ですね。

こういう人たちは規約を見ずにホテルを予約してギリギリになって自分都合でキャンセルして その際にキャンセル料を請求されることに気付いて怒りの電話を掛けたりしそうです。

話を戻しますと、質問される側はそういったキャンセル料を取ったりは基本しません。

恐らく大体の質問される側は質問者に対して学んでほしいという気持ちがあるので そんなみみっちい真似までしてお金を取る気はないからです。

ですが時間を奪っていると自覚していない人たちは、キャンセル料を取られないことが当たり前だと思っているため 流石に自分のせいなので軽く謝罪はするものの、相手の貴重な時間を奪ってしまったという自覚を持っていません。

質問される側は質問者に対して時間を確保して、なおかつ自分の中の持っている知識を無料で教える。

という損失を2つも重ねているのに対し、質問者はあたかも当然みたいな感覚で 無料だから別にキャンセルしてもいいじゃんって考えてしまいます。

「時間を奪う」ということは「その人の時給分を奪っている」ということです。

こうして指摘された側は十中八九「金に汚いなー それぐらい良いじゃん」ってよく言います。

会社員時代、コミュニケーションの一貫として冗談交じりで「質問1つに付き1000円かかりますがいいですか?」 って言ったことがその返答としてまさに上のような返事が返ってきました(笑)

ここで私は(あ、この人私の時間を奪っているという自覚が全く無いな……)って思いつつも 平常を装って「冗談ですよ(笑)」って返しました。

この時に建前でもいいので「時間奪って本当に申し訳ないんだけど」って申し訳無さそうに言ったり、 相手の時間を奪ってしまっているという自覚をしていることを相手にちゃんと伝えるだけで、 不快な気持ちにさせる確率がぐんと減ります。

ここまでで無自覚で他人の時間を奪う行為をしてきたことがある人は、 これを機に自分都合で他人の時間を奪っているという自覚を持ちましょう。

基本無料が当たり前の時代の弊害

今はゲームも漫画もある程度無料で企業のサービスを楽しめる時代です。

まさに無料が当たり前の時代ですね。

サービスを無料で展開して人を集め、そこからお金に余裕のある人に対して 購買意欲をそそらせる商品を出して自分の意思で課金させて設けるというビジネスモデルです。

ここでサービス側に不具合などがあって正常に利用できなくなった時 お金を払っている人が文句を言うのは仕方ないのですが、 一切お金を払わず利用している人も文句を言います。

お金を払った人もそうでない人も不具合は平等に発生するからですね。

そしてこういうとき、無料で利用している人の声が大きくなることがどのサービスでも現れます。

単純に有料で利用している人より無料のみで利用している人の数が多いからってのもありますが……

ソシャゲをやったことがある人にわかりやすく言うと、 不具合があった時に詫び石を求めて騒ぐ無課金者です。

まさにこういう人たちが時間を奪うことの自覚がない人たちなんだと思います。

私もソシャゲをするときは基本無料で課金することはごく稀なのですが、 無料で遊ばしてもらっているから緊急メンテがきたときは仕方ないなとおもってます。

そのたびにTwitterで「詫び石くれ」と叫ぶ無課金者を見るたびにモヤモヤしてます。

逆に課金してる人は対価を払ってるわけですから、 不具合時の詫び石を貰って当然なので基本騒がないんですよね。

企業視点から見ると何故無料の人たちにも詫び石を配るのかは、 会社としてお金を出さずに無料でデバッグさせているようなものですから 無料でゲームのデバッグをさせて「時間を奪っている」という認識があるからこそ 課金者と同じく平等に侘び石を配るわけです。

時間を奪っている感覚がない人たちはそれをあたかも当然のように考えるどころか、 無料でプレイしてやってるら無料プレイヤーは偉いんだから詫び石よこせ! って考えの人がめちゃくちゃ多く感じられますね。

時間を奪っている感覚がない人が増えている原因の1つとして この「基本無料」の時代負債だと私は考えています。

タイムイズマネーを心がけよう

時は金なり。

他人の時間を奪っているという感覚がない人でも聞いたことある言葉だと思います。

なぜ今回こんな話をしたかというと、直近でまさに「時間を奪う感覚がない人に出会った」からですね。

私は基本人に聞かないタイプの人間でなんとか自分で解決しようとするタイプで 逆に会社員時代上司から「わからないならもっと質問しろ」って怒られたこともあるぐらいです(笑)

だからこそ人の時間を奪う行為に対してはすごく敏感なところがあって、 逆に他人の自己都合で自分の時間を奪われることがものすごく嫌悪を抱いてしまうタイプでもあります。

家族だろうが、親しい友人だろうが関係なしです。

もちろん自分から教えたがったりする場合は例外です。

私は講師の仕事もしているのですが、基本予約制となっており この時間大丈夫ですか?いいですよーという口頭(主にチャット)だったり 予約サイトから所定の時間に予約してもらい、その時OKかどうかを確認して調整するような感じです。

基本的に自走させてできる限り講師に頼らず自分で解決することをコンセプトとしたプログラミング私塾的な感じなのです。

というのも1回の受講料は学生からするとそんなに安くはない(他のスクールに比べたらめっちゃ安いかも)ので 出来きる限り自分の力でお金をかけずに無料で成長してほしいと私は思っています。

ですがやはり「この時間を空けてほしい」とお願いされたときは 自分のやりたいことがあってもその人のために時間を空けて通話する準備もしっかりして、 その人の知りたいことを軽く聞いてそれに対して調べたり事前準備の時間も設けています。

相手がお金を払うのだからできる限り質の高い講師でありたいと思うからですね。

私が在職しているところは、1時間毎に課金して儲けるという仕組みなのでできる限り 無駄に時間をかけずに最短で教えてあげたいという気持ちで挑んでいます。

そういった相手の準備なども気にせず予約して時間を取ってもらい、 自分都合でギリギリになってキャンセルされると流石の私も嫌な気分にならざるを得ません。

自力で解決できたので質問することが現状なくなったから お金を払う側としてはキャンセルしたいと思うのは当然っちゃ当然ですね。

私もできるなら質問せずに自力で無料で成長するほうが望ましいので 快く土壇場キャンセルを受け入れましたが人によっては相手を怒らせるという自覚を持ったほうが良いでしょう。

自力でいけそうならせめてその旨をできる限り早く講師に伝えて

「もしかしたら質問しないかもなので予定してた時間をキャンセルするかもしれません。 時間を奪ってしまって大変申し訳無いのですが、もしわからなかった場合 予定の時間に先生が問題無い状態であれば予定通り教えていただきたいです」

と講師側のスケジュールを開放しても大丈夫な旨をしっかりと伝えると 講師側も基本はその人のために指定の空けておくけど、何か予定が入った時 気軽にその時間に予定を組み直すことがしやすいです。

講師側がもらうお金は、単純な1時間の授業料ではなく 予定を確保する・事前準備をするという行為も含まれていることを自覚してください。

スクールの方針によっては本当にキャンセル料を請求されるところも必ずありますので 事前に規約などをチェックして、時間を奪うという認識をしっかりと持ちましょう。

直接本人に言えばいいじゃんって思うかもしれませんが、 今回はまだ1度目なので2度・3度あったら流石に直接言うかもしれません。

叱るという行為も叱る側・叱られる側お互いが相手の時間を奪ってるわけですから できる限り自分で「時間を奪う」という認識になってほしいのもあります。

今回の記事を見て自分の行動を改めて貰える人がいれば嬉しい限りです。

もちろん自分自身への戒めとしての記事でもあります。