ゲームクリエイターを目指す小中学生にやってほしいこと

小学生がこの記事を見ているとは思いませんが、 読みやすいように、なるべく難しい漢字は使わないようにします。

ゲームクリエイターをめざしたい小・中学生に届けばうれしいです。

どのタイプのゲームクリエイターになりたいか

ゲームクリエイターといってもいろいろあります。

ゲーム会社で働くならもっといろんな職業がありますが、 個人で作る場合は大きく以下にわけられます。

  • ゲームのお話、つまりシナリオを作る人(シナリオライター)
  • ゲームのシステムを作る人(プログラマ)
  • ゲームの見た目を作る人(イラスト・ドット絵・3DCG)
  • ゲームの音楽を作る人(サウンドコンポーザー)

つまり、一人でゲームを作るとなるとこれらをすべて自分でやらないといけないということです。

めちゃくちゃ大変ですね!

一番良いのは、それぞれ得意な人が集まって少人数で協力してゲームを作る。

ということなのですがそれぞれの都合とかやりたいことがあわなかったりすることが多いので なかなかメンバーがあつまらないのが普通です。

なので基本的には一人でゲームを作ることをおすすめします。

シナリオはゲームによってはあってもなくてもいいので後回しでOKです。

音楽も著作権フリーのBGMがたくさんあるのでこれも後回しでOK。

プログラムも、最近ではゲームを作るためのソフトがいっぱいあるので それに頼ればプログラミングはしなくてもゲームを作ることはできます。

重要なのはイラストです。

やはり見た目っていうのはかなり大事なので、フリーの素材を使ってしまっては 自分のゲームって感じがしなくなります。

しかしイラストは絵の技術を高めないといけないので、 ゲームを作るというかイラストを描くことがメインになってしまうので オススメとしてはゲームを作るためのツールを使うのが一番ゲームクリエイターとして早く成長できます。

RPGツクールとかプチコンなど、音楽も絵もシステムも全部入りで 後はどんなゲームを作りたいかだけ考えて作っていくだけでゲームが完成します。

ゲーム作りに慣れてきたらプログラミングを覚えて、 ツールに頼らず自分の力でゲームを作っていくやり方がいいでしょう。

いろんなゲームをプレイすること

ここからはゲームクリエイターになることに重要な日々の生活についてお話します。

まず、いろんなゲームをプレイしてください。

世の中にどんなゲームがあるのかをまず知ることで、自分がどんなゲームを作りたいのかがわかるようになります。

とりあえずゲームクリアしてエンディングをみるところまでで大丈夫です。

お小遣いの問題でそんなにいっぱいゲームが買えないよ!って人は、 youtubeでやってみたいゲームのプレイ動画をみてください。

本当は実際にプレイしてほしいですが、全員が全員お金を自由に使えるわけではないですからね。

とにかく色んなゲームをプレイしてセンスを磨きましょう!

苦手なゲームほどプレイすること

プレイしていて「このゲーム嫌い」「このゲームは自分に向いていない」「このゲームは気に入らない」

っていうゲームが必ずでてきます。

でもそのゲームこそが、ゲームクリエイターとして成長するためのきっかけになります。

なぜなら、「嫌い」って思うことは自分の中で「このゲームはここがダメだ」ってはっきりと言えるからです。

そうなったとき、どうやったらこのゲームは自分の好きなゲームになるか。

なぜ自分はこのゲームが嫌いなのか。

という「ゲームを良くするために考えること」の力を身につけることができるからです。

単純に自分が下手だからキライというでも、なぜ自分はこのゲームが下手なのかということを考えられます。

同じようにそのゲームが下手な人もたくさんいます。

ではどうやったら苦手な人も楽しめるのか。

という考えこそが、ゲームクリエイターとしてはとても大切なことです。

昔のゲームを知ろう

最近のゲームは基本的に昔のゲームを進化させたものが多いです。

自分の好きなゲームも、何かが元になっていることが多いので 元となったゲームとその好きなゲームを比べて何が違うのかをすべて洗い出してみましょう。

このやり方は、こうすれば面白くなるという訓練になるのでゲームクリエイターとしてとても大切な行為です。

プロのゲームクリエイターも、同じやりかたで新しいゲームを生み出しています。

有名なところで言えばモンスターハンターですね。

初代モンスターハンターはドリームキャストの「ファンタシースターオンライン」というゲームをヒントに 独自の操作性や世界観を組み合わせて1つのゲームに仕上げました。

もちろん、ファンタシースターオンラインも何かが元になって独自に進化させています。

ゲームに限らず作品にはなにか元になっているものが存在しています。

0から1にすることというのは基本的に天才しかできないので、 もし誰も作ったことがないゲームを作ることができたら歴史に残る人間になります。

昔のゲームを今から買ったりするのはめちゃくちゃ高かったりするので、 動画で解説している人も多いのでyoutubeで色々調べてみましょう。

アナログゲームをプレイしよう

みんながやっているニンテンドースイッチやプレイステーションやXboxの「ゲーム」というのは いわゆる「デジタルゲーム」という部類に属しています。

「アナログゲーム」とは友達が集まって鬼ごっこをしたりかくれんぼをしたり。

もしくはサイコロを振って遊ぶボードゲームなんかがアナログゲームに属しています。

サッカーや野球なんかもスポーツですが、対戦して勝敗を決めるのでこれもアナログゲームに部類されます。

このようにプログラムで動いていないゲームを遊ぶことはとても大切です。

特に友達とあつまって遊ぶという行為は、子供の頃にしか楽しめないことが多いです。

おとなになると友達と集まって遊ぶという時間がとれないからですね。

そしてコロナ禍で友達と外で遊びにくくなってるのがとても残念です。

ボードゲームなんかはデジタルゲームの元になってたりすることも多いので、 いろんなゲームを楽しみましょう。

学校の勉強はゲーム制作に超重要!

学校の勉強なんてなんにも役に立たないだろ!って学生の人は思います。

私も学生時代思っていました。

今も勉強してこなかったことにとても後悔しています。

学校の勉強こそがゲームクリエイターとして一番重要な勉強なんだなと 30歳を越えて思いしらされました。

特に重要なのは「数学&物理」「国語」「英語」「歴史」

それぞれ何が重要かを教えていきます。

数学&物理

プログラマを目指そうとしている人はすでに数学の重要性をわかっているとおもいます。

どんなゲームもコンピュータの中では計算が行われています。

例えば物を投げるアクションを作ろうとした時、どんな力でどんな方向に投げたら どこに着地するのかという計算をする必要があります。

これは数学や物理の勉強をしていないと、プログラムでもどうやって計算すればいいかわからないからですね。

特に3Dゲームを作るとなると今ではUnityなんかを使えば楽に作れたりしますが、 三角関数や数学で学ぶことを覚えておかないと自分の作りたい動きをつくれなかったりします。

物理なんかも物理法則を知らないといろんなことができなくなります。

弓矢は打ったら放物線を描いて飛んでいく。

ということも物理法則をちゃんと知らないと正しい弓矢の仕組みを作ることができません。

数学は物理はゲームクリエイターをする上でとても重要なので、学校の勉強は100点満点をとるつもりで覚えましょう。

国語

国語は言わずもがなですね。

文章を使わないゲームであればいらないかもしれませんが、 文字を出さないゲームはゲーム作りのセンスが高くないとクソゲーばかり生まれてしまいます。

何かを説明したりする場合や、ゲームのキャラクターに何かを喋らせる時 日本語がおかしかったり、大人のキャラクターで子供のような喋り方をするのは世界観をぶちこわします。

日本人に向けたゲームであればなおさら国語が重要になります。

英語

英語は最低限読めるようになっておきましょう。

もちろん英語を喋られるようになったほうがいいですが、どちらかというと読むほうが重要です。

ちょっと難しいことを作ろうとするととたんに日本語の参考資料がなくなったりして 英語しか載っていないということもたくさんあります。

翻訳ソフトを使いながらでもいいので、英語に慣れていきましょう。

歴史

歴史系のゲームを作る必要がなくても、日本史と世界史はある程度勉強しておくべきです。

昔を知ることで今をよくできるというのは「昔のゲームを知る」項目でも言ったように大切です。

RPGなんかを作ろうとすると世界史を覚えておいたほうが色々ストーリーが浮かんできたりします。

日本の歴史系のゲームを作ろうと思った人なら特に日本史が大切になってきます。

いろんなことを知ることで、面白いゲームを作るセンスにつながります。

日本の学校の勉強はなぜつまらない?

最後に、なぜ日本の学校の勉強はつまらないのか。

答えは「テストのために勉強しているから」です。

テストの勉強というのはテストを解くための勉強なので面白いはずがありません。

勉強というのはとてもおもしろいことです。

でも学校の教え方はマニュアルがあるので基本的には良い高校に受かる・いい大学に受かる。

といったことを主軸に勉強しているからつまらないわけです。

頭がいい人はその中から楽しみを見つけ出して楽しんで勉強していたらいい高校・大学にいけた。

となります。

今回教えた「ゲームを作るために勉強する」というやり方だとどうでしょう?

自分が必要だと思うから自然に勉強を楽しんでテストの点数も勝手によくなったりします。

「勉強がつまらない」と思う人はなぜつまらないのかを考えてみましょう。

そしてゲームを作る勢いで勉強を楽しくする方法を考えてみましょう。