正社員なのに30歳半ばで会社を辞めた理由

33歳のときに会社を辞めて1年と1ヶ月近く経ちました。

ちょっとネガティブな記事になってしまいますが、 会社を辞めたいと思っている人の後押し・もしくはストッパーになってもらえれば幸いです。

辞めてから1年経って収支を見てみると 正社員時代と対して変わらなかったので、 人生意外となんとかなるもんなんだなって思いましたね。

特に働かなくても生きていける貯金があるわけでもないので、 生きることもままならない状況に陥るという可能性は十二分にあります。

更に妻も養っている(子供はいないので負担はそこまでない)状態で どちらかというとリスクを抱えた状態で正社員という立場を捨てました。

何故そんなリスクがあるのに正社員という安定な立場を捨てて 不安定なフリーランスを選んだか。

理由を単純明快に言うと「このまま正社員を続けていても面白くない」ということです。

そんなふざけた解答があるかー!って思われるかもしれません。

もちろん面白くないというだけなら面白くすればいいだけなのですが、 それ以外にも積み重なった結果、正社員という安定を捨ててフリーランスになったわけです。

わかりやすく言うと、恋人同士のどっちかが別れを切り出す切っ掛けって 「○○のココが嫌いだった」っていう理由付けをするかと思います。

でもそこ1つだけ嫌いなだけで別れる人ってかなり稀だと思いませんか?

好きな人ならダメなところの1つも愛するべきと思います。

ではなぜ別れるという決意をするのか。

もうおわかりですね。

そう、理由は1つだけではないということです。

理由を全部あげたらキリがないので、 その中でも最も切っ掛けになった部分をあげているだけというわけですね。

そう考えると会社って本当に恋人みたいですね。

今回は私が会社を辞めた原因をつらつらと書いていきます。

私の一方的な感情を吐き出すだけだと面白くないので 冷静になって客観的に私のダメだったところも書いていきます。

5年経っても殆ど変化が無い

ITエンジニア(Web製作者)として入社したのですが、 当時は営業マン2人+社長という新しく出来た支社に配属されました。

入社1日目にして会社で一人で黙々と作業するという奇妙な状況でしたが、 人と関わるのがそんなに好きではない私は好都合だなって感じで当初は働いていました。

年月が進むにつれ、後輩が入ってきたり私をこの会社に紹介してくれた人が 新規事業立ち上げの責任者として入ってきたり少しずつ人が増えてきました。

私の周りはかなり変わってきてたのですが、私自身の仕事環境は変化が有りません。

強いて言えば仕事が増えてきたぐらいです。

4年目ぐらいに私の業務を活用できる事業の立ち上げを社長がしてくれたのですが、 結局の所やることは変わらないどころか、ただ責任が増えて忙しくなっただけで賃金も変化無しです。

辛くても3年勤めろという迷言が存在する世の中で 4年務めてもなお面白くなかったので5年目にして辞める決意をしました。

私が動かなさすぎたのが悪い

変化が無いのは私自身が率先して動かなくて受け身で仕事をしていたからだと思います。

言い訳をさせてもらうと自分の業務を強制で中断させられるような 突発で起こる力仕事の現場出張が多く、少し余裕を空けていつでも対応できるような 業務スケジュールにしといたほうがいいかなと思っていたからです。

なので本来の自分の仕事をこなしつつ突発で発生する関係ない業務もちゃんと対応する いわゆる使い勝っての良い命令を聞く社員として働いていました。

私の業務はもともと効率の悪い誰かの業務を円滑にするようなことがメインだったので 直接的な利益をもたらす業務では有りませんでした。

いわゆる社内のIT化をする唯一の存在といった感じでした(IT人材私一人なので 笑)

辞めてみてもうちょっと貪欲に動いたほうがよかったなと結果論ですが思いました。

職業の業務以外のつまらないことをやらされすぎてる

1の項目でも言ったように突発的な肉体労働が発生する会社で、 人が足りないのでその助っ人として現場のシステム関係を担当しつつ終わったら物理的な工事をしたりしてました。

それ以外にも会社の大元の事業となっているところで人が足りず助っ人を求めているので 休みの日に無償で助っ人として参戦せざるを得ない状況もちょくちょくありました。

そして助っ人に行ったにもかかわらずそこの現場の責任者が コチラが担当する業務をちゃんと割り振ってなかったりグダグダなことが多く 恐らく助っ人全員が不満を持っていたのではないでしょうか。

しかし上からの命令なので誰も表面は文句言わずに(裏では文句言いまくり)しぶしぶ対応していました。

5年経ってもコレが一向に改善されずむしろ辞めている人数の方が多いので 外国人労働者を受け入れたりして頑張っていますが、あくまで期間契約なため結局労働基準的なものも相まって 文句を言わない他の正社員を酷使されていたというわけです。

恐らくどこの会社も似たようなことがあるのではないでしょうか。

正社員だからメイン業務以外のこともやるべきなのは当然なのですが、 一向に改善されないでずっと別の正社員を利用してやろうというスタンスが気に食わなかったですね。

現場管理者の部下育成能力が足りてないと思います。

この件に関しては私の落ち度は特に感じられません。

手伝う分には全然いいのですが、それに対しての感謝が少なかったり コチラが辛いときには一切手伝ってもらえない(IT方面はわからないの一点張り)ため 理不尽でしかないなって思ってます。

腰痛持ちなので突発の現場作業がつらすぎる

1と2で出てきた肉体労働の現場出張が徐々に増えてきていたので 一度椎間板ヘルニアを発症した私は、現場に行く度にぎっくり腰一歩手前の腰痛に悩まされてました。

どうやら行きたくない言い訳に取られていたようで、 ガチ腰痛だと気付かれたのが3年後ぐらいでした。

行きたくないのは本音っちゃ本音ですが(笑)

ただ、私が行かないと完結しないというか、私が触るシステムの部分がむしろお客さんが目にする部分なので ある意味私が利益を出す明確な部分なんですよね。

なので腰痛でも行かざるを得ない状況なんですよね。

ぎっくり腰になったらそりゃ休めるでしょうが私とて、もうぎっくり腰になりたくないので……

ある意味ここが一番辞めたくなった箇所

現場に行くのは基本車移動なので、車酔いしやすい私は辛さしかありませんでした。

なおかつ行って帰ってきたらもう1日が終わって 疲労からなにもできなくなってしまうので、創作もままならない状況が続くのが嫌でした。

これがずっと続くのか……って思うと辞める決意がどんどん高まってきました。

給料を上げづらい環境

ここまで読んでもらえたらわかるのですが、私は直接利益を上げるタイプの職種ではなくて IT化による業務円滑が主な役割でしたが、数字を出すなとは言われていませんでした。

もちろん自分から営業して仕事を取ってきて数字を出せば会社側も喜ぶでしょうが そもそも一人でそんなことできるならこの会社に居てないわけです。

他に任せられる部下とかがいれば雑務をすべてそっちに任せて 上司である私が数字を追うべきなのですが任せるにも私一人しか居ないのでどうしようもない状況でした。

恐らくこの状況で私が数値を取らないと会社的にはマイナスになってしまうって考えだと思います。

目先の利益を追い求めるならたしかにそれが正解ですが、 先を見越して社員を育てないと未来は無いなと思ってます。

この件に関しては社長の考えが正解

といっても、私自身がやる気無いのは私自身がよく知ってるので 部下を入れられたところで、多分私は会社に利益を上げていなかった思います(笑)

なのでそこを見越してくれたと考えて社長の選択は正解だなと思いました。

自分で給料を上げづらい環境を作り出してしまっていたわけですね。

じゃあこの会社に居る必要なくない?ってなってきました。

パワハラ上司にうんざり

会社を辞める決めてというか精神が病んでしまったのがこれですね。

これはもう特に語る必要はないので割愛。

タバコ臭と車臭が苦手すぎる

いわゆる7割は昭和人間とその価値観で構成された会社なので タバコを吸う側の立場が強い会社でもありました。

なので休憩所は基本タバコ臭くて入れないため 自分の務める事務所以外で休憩したくても出来ない状況がちょろちょろとありました。

この禁煙化社会になっているのに喫煙者優位なところが嫌になってきたところもあります。

子会社間の嫉妬が激しすぎる

昭和人間が多いのか惰性で働いている人が結構多く なにか便利なものを取り入れたら別の子会社がそれについて嫉妬する情報が流れてきます。

業務が楽になるならむしろそうすべきだろって思うのですが、 古い人間はどうやら足の引っ張りあいが好きなようです。

結局声がでかいほうが有利なのが会社なので、 無駄にアナログな形で続けないといけなくて無駄すぎるだろって思うことも多々有りました。

こういう時代にそぐわないところも会社に貢献したくなくなる要因の一つですね。

古い人間が多くデジタル化が進まない

ここまで出てきた古い人間が多い会社なのでデジタル化がなかなか進まないんですよ。

私のメイン業務であるITによる業務円滑で新しいツールを作っても 理解しようともしないでわからないと脳死の人が多く、 結局アナログ的なやり方から変えようとしない人が多くて私の仕事の意味が結構なくなってたりしました。

早く言ってくれたらいいのに作り終わってから後出しジャンケンしてくることも多かったのが嫌でしたね。

脳死していない人ほどすぐ辞める

私が入社してから入ってきた人で仲が良かった人が結構辞めていきました。

その辞める原因は古参アナログ的な人間とのいざこざと パワハラ上司によるパワハラと劣悪労働環境です。

古い人は変化を嫌い自分の居場所を守ろうとするので 当然の行動ではあるのですが、年を追うごとにひどくなってるなと感じました。

続いている私と上長と後輩の共通点としては

「仕方ないから頑張るか」

「面倒くさいから変化しなくていい」

というのが共通点でした。

私は辞めていく人たちを見る度にその洗脳が解けて行ってたようです。

早く見切った人は本当に正解だなと思いました。

辛い会社は早く辞めないと人生が無駄になる

以上、辞めた理由でした。

辞めるトリガーとなったのが「パワハラ上司にうんざり」と「腰痛持ちなので突発の現場作業がつらすぎる」ですね。

鬱憤として溜まったのが「5年経っても殆ど変化が無い」と「給料を上げづらい環境」です。

変化が無いのは自分の責任でもあるので、変えたくなったから辞めたというわけです。

実際会社員を捨ててフリーランスで生きてみて後悔していることは

「毎月安定して給料が入らない」

だけです。

これだけでも結構でかい不安ではありますが(笑)

対して辞めてよかったと思うことは

  • 満員電車に乗らなくて済むようになった
  • 金にならない肉体労働が無くなった
  • 自分のペースで自分の仕事ができるようになった
  • 望まない仕事をやらなくてよくなった
  • 常に自分のパソコンで作業ができる
  • 眠いときは寝る
  • 集中力が切れたら誰にも咎められることがなく遊べる
  • 服装を気にしなくてもいい
  • 突発の業務とかが入ってこないので体調管理をしやすい
  • しょうもない飲み会とかが無くなった
  • 食料買い出しを人が少ない平日に行えるようになった
  • 自炊メインになったので食費がかなり減った

まだまだありますが書ききれないので一番実感したことだけとりあえず書きました。

メリットの方が大きすぎるんですよね

あと、以下の状態が辛いって人はフリーランスには向いてないかもです

  • 朝から晩まで一人で作業をすることが苦にならない
  • PC前にずっと座っていられる
  • 絶え間なくスキルアップする
  • 娯楽に時間をあまり割かない
  • 税金の勉強必要になる

私は妻が居るのでそこまで孤独ではないですが、 基本仕事では一人で仕事を受けて一人で解決する孤独業務です。

業務パートナーは検索エンジンですね(笑)

給料のためだけに働くのは本当に時間の無駄

自分でお金を稼ぐようになってみて、改めて「働く」という本当の意味を理解出来た気がします。

たかがしれた給料の為に自分の時間を割く人生、 確かに安定していると思いますが色々やりたい人間にとっては退屈でしか無いわけです。

恐らく仕事を辞めたいけどやめられないという人は、 安定という要素を捨てるのが嫌なだけなんじゃないでしょうか。

やりたいことが多い人はフリーランスになって自分の事業を立ち上げるべきだと思います。

ただ、闇雲にフリーランスを目指すのではなくてちゃんと計画を立てて動きましょう。

私は結構ギャンブル的なやり方でフリーランスになりましたが、正直おすすめしません(笑)

運良く今の快適な生活を勝ち取れただけなのでちゃんと計画して動いたほうが良いです。