【Web系】駆け出しエンジニアがやらなくても良い勉強
駆け出しエンジニアはこれを勉強しろ!アレを勉強しろ! っていう情報は色々な方が書かれていると思うので、逆張りでやらなくてもいい勉強をまとめてみます。
やらなくてもいい勉強とその理由について完結に述べます。
今回はいわゆるWeb系エンジニア向けのやらなくてもいい勉強となっていますので、 C言語とか組み込みタイプの駆け出しエンジニアには実りのない記事です。
それでは項目の箇条書きです。
HTMLは覚えなくていい
HTMLはHTML5になってから書き方が結構変わりました。
一見シンプルなようにみえて以外とタグが増えたり、 そのタグに対して設定する属性が増えたりと覚えることが結局増えてしまいました。
XHTMLというHTML5の前に主流だった書き方のとき私は完全に暗記する勢いで学んでいましたが、 html5の時代というか今の時代、予測変換やネットでの情報が豊富になっているため 必死になって覚える必要というのが有りません。
特にHTML5では複雑なタグが増えたのですが、正直あまり使用頻度は高くない上に それこそコピペして属性を書き換えるだけです。
もしくはエディタの予測変換で一発で出せますから、覚える必要はありません。
タグの名前だけ覚えておけばあとは何の属性があったかな?ってググるだけです。
余計なところに自分の脳内メモリを無駄遣いする必要はありません。
タグ覚えていないと仕事の時に時間かからない?ってなるかもしれませんが、 Web系の仕事をする場合、先程も言いましたが基本検索エンジンで調べながら作ることになります。
これは熟練のプロでも同じことをしています。
HTMLを覚えなくていい理由
もう既に上で書いちゃいましたが、CSSと違ってHTMLは設定項目はそこまで多くありません。
昔はCSSでやらずにHTMLで無理矢理デザインしてたりしていましたが、 HTMLの本来の目的は構造化です。
最近はなんか駆け出しエンジニアの中ではHTMLをプログラミングの一種として扱われがちですが、 HTMLはプログラム言語ではありません。Webサイトを構造化するための言語です。
ハイパーテキストマークアップランゲージの略ですからね。
ハイパーテキストってなんなんだよって思うかもしれませんが、私も今でも思ってます(笑)
単純にタダのテキストはプレーンテキストっていうので、 その対照としてめっちゃすげぇテキストって意味で捉えて大丈夫です。
と、話すことがなくてHTMLの意味を話しちゃいましたが とにかくHTMLに関してはちゃんとしたエディタを使っていれば最低でも頭1文字さえ覚えてしまえば 後は予測変換で属性含むタグ一式を一瞬で出せたりするため覚える必要はないということですね。
覚えるならpugの書き方を覚えたほうがいいです。
プログラミング的に書けて自動的にHTMLとして変換して出力してくれますし、 HTMLにはない部分的にファイルを分けたりできるので便利です。
pugに関してはまた別の項目で記事を作ります。
CSSも覚えなくていい
CSS3が登場してからよりWebサイトがJavaScriptに頼らずとも華やかな動きができるようになりました。
私はCSS2まで丸暗記するレベルで覚えたことがあるのですが、CSS3になって挫折しました(笑)
というのもいろんな表現ができるようになった分、書き方が複雑なCSSがかなり増えてしまったからです。
ただ、ずっと書いていると流石に覚えようとしなくても覚えてきましたが。
基本的に決まったCSSの数値をいじることがメインになるので、 後は何がどう動くのかだけ覚えたらいいのでCSSそのものを暗記することはしなくて大丈夫です。
CSSを覚えなくていい理由
覚えることが多すぎるのですが、正直人によって書き方が変わるということはあんまりないので 基本的にリファレンスからコピペして数値をいじってどう動くのか想像するレベルで大丈夫です。
CSS3になってから覚えるのは大変になったので、CSS4になったらもっと複雑になるんじゃないでしょうか。
CSSにはブラウザ別に認識させる書き方、通称ベンダープレフィックスという手法があるのですが 最近はCSSを書く専用の言語があるのでそれを使えば1つ書けば主要ブラウザ用に書き出してくれますので それも最近は覚えなくてもいいかなって感じです。
いわゆるSASS(scss)やLess、最近なんかはStylusとかPostCSSというものがでてきています。
最終的には普通のCSSに出力してくれるので自分の好きなものを使えばいい感じですね。
覚えるならそっちを覚えたほうがいいです。
古いJavaScriptの書き方は覚えなくていい
JavaScriptはWebが誕生してからずっと進化を遂げてきたプログラミング言語です。
元々はスクリプト言語(違いは各自ググって)だったのですが、進化を遂げて 普通に他のプログラミング言語と肩を並べられるぐらい柔軟な言語です。
最近のJavaScriptはやろうと思えば3DゲームどころかVRやARプログラムなんかも組めちゃいます。
この「最近のJavaScript」というのが今回のポイントで、JavaScriptは書き方がコロコロと変わる言語です。
というのも、最近の主流や他のプログラミング言語の書き方を取り入れようとして進化を遂げてきました。
ただ、ブラウザで動かすには昔の書き方じゃないと動かないものもあるので、 pugからHTML、SASSからCSSと同じように今風の書き方から古い書き方にコンバートしてやる必要があるわけですが、 それも全部基本は自動でやってくれるのでそこまで気にする必要はありません。
なので古い書き方を覚える必要は今の時代はないということですね。
古いJavaScriptは覚えなくていい理由
古いJavaScriptを覚えておかないと後々面倒にならないの?
古い書き方を学ばないと新しいの理解できなさそう。
こう思って古いところから学ぼうとする人は結構いるです。
特に私以上の年齢の人は必要ないといっても頑固なので古いところから覚えようとします。
覚えたところで自動的に最適な形に変換してくれるので、 むしろ人間が無理に古い書き方をしようものなら可読性が最悪になったりします。
一人で扱う分にはどうでもいいですが、共同開発する場合は書き方を統一することが多いため 基本的に可読性が高く書きやすいものに統一するため、新しい書き方を覚えたほうがいいということですね。
古いJavaScriptはとにかく複雑怪奇です。
一時期は覚えましたが、正直私も今書けって言われたら書ける気がしません(笑)
なので古いJavaScriptは覚えなくていいです。
ES6と呼ばれる記法を基準に覚えたらいいです。
WordpressのためにPHPを学ばなくていい
Wordpressは言語と思われがちですが、PHPという言語から作られたブログ向けのCMSです。
正確にはPHP+JavaScriptで構成されたツールですね。
ブロガーにはもうおなじみのWordpressですが、自分でテーマを作るには PHPの知識が必要になってきます。
ただ、Wordpress独特のタグが多いので正直PHPを書くことはそこまで多くはありません。
コアの部分を改造するためには必須ですが、ブロガーはもちろん駆け出しエンジニアが コアファイルをいじるということは殆どないため、覚えるのはWordpress専用のタグぐらいです。
PHPを学ばなくていい理由
もちろん、変数やループ等といったプログラミング自体の基礎は覚えておかないとダメですが。
JavaScriptをある程度使えるようになって次のステップとしてWordpressに挑むのはオススメでもあります。
PHPに関してはぶっちゃけコピペで十分なレベルでしか使いません。
そして自分でテーマを作っていると、どうしてもPHPの書き方を調べなきゃいけない時が来るので 気付いたらPHPを理解できるようになっていたりもします。
なのでWordpressを扱うために意識的にPHPを学ぶ必要は正直ありません。
学べるなら学んだほうがそりゃいいですが、Wordpressを覚えながらついでに覚える感覚で大丈夫です。
勉強は目標達成のためにするもの
駆け出しエンジニアのタグを見ていると、プログラミングそのものに触れたことがない人は仕方ないのですが 勉強のために勉強をしている感じがすごくします。
プログラミングの勉強は以下のリストアップする基本概念だけ覚えたら早速作り始めて大丈夫です。
- 変数の概念
- 繰り返し処理の概念
- 真偽値の概念
- 条件分岐の概念
これだけでOKです。
複雑なクラスの書き方や構造体、ポリモーフィズムなどを覚える必要は駆け出しの時点ではしなくて大丈夫です。
このあたりの書き方は仕組みはさほど変わりませんが書き方が結構変わってしまうので、 結局そのたびに学び直しになるため先行して覚える必要は有りません。
ですが、先程あげた基本概念だけはなんとなくでいいので覚えてください。
これは言語が変わっても基本的に同じ考え方で使うことができます。
というか基本概念を覚えないとプログラミングどころかスクリプトもかけません。
基本概念だけ勉強してしまえば後は作りたものを作るフェーズに移り変わって大丈夫です。
プログラミング言語は基本的にCSSとかと違って完成品ができるまでに使わない部分がかなり多いので、 難しいところを必死に覚えたところで作りたいものには一切使わなかった。
ということが多いくらいです。
なので作りたいものを作るために必要なことをその都度覚える。
というやり方が最も効率の良い勉強なのです。
駆け出しエンジニアのタグをみていると、コイツは使えねぇ奴だって思われるのは 入門ばかりして何も作ろうとしていない人です。
例えば面接でネットに上がってるチュートリアルをなぞっただけの作品を ポートフォリオとして持ってこようものならその時点で不採用です。
不出来でも自分で考えて作ったもののほうが評価されます。
とにかくなんでもいいので、簡単なものから作って完成させるところから始めましょう。
それが駆け出しエンジニアのやるべき一番の勉強法です。