「何から始めたらいいですか」という質問をする人について
企業がエンジニアを増やそうと「未経験からでもエンジニア転職!」と謳っている広告をよく見るようになりました。
いわゆるプログラミングスクールってやつですね。
確かに何もわからない人に対して教えてくれる学校があるというのはとても素晴らしいのですが、 それを利用して弱者から金を巻き上げようとするスクールが多いこと多いこと……
まぁ今はそこはどうでもいいのですが、 今回はそこに群がる人に対してのことをお話します。
世の中にはお金を払ったら確実に手に入れられるということを信じてやまない人が居ます。 残念なことにプログラミングスクールに集まる人に多いんですね。
そして今回のお題目でもある「何から始めたらいいですか」という質問をする人がめちゃくちゃ多いのです。
結論から言いますと、こういう人はエンジニアになることは出来ません。
なぜなら、エンジニアの仕事は立ちふさがる課題に対して、 自らのもつ技術を駆使して解決に導くことが仕事だからです。
もっとわかり安く言うと、アナタは仕事を取ってくる営業マンだとします。 そしてお客さんから仕事を貰ってきてそれを自社のエンジニアに頼んで作ってもらうわけです。
やり方は問わないけどこれを完成させて欲しいと
この時エンジニアから「何から始めたらいいですか?」なんて言われたらどうでしょうか?
そんなの営業マンの私は知らないし、そこを自分で考えて解決するのがエンジニアの仕事だろって思いませんか?
思わないという人は逆にエンジニアは何する人たちなんでしょうか?
これと一緒でプログラミングを学ぶ時に「何から始めたらいいですか?」とかいう人は そもそもエンジニアになる気は一切ないということになります。
そんなこといってもしょうがないじゃないか
私もプログラミングを学ぶ前はそんな感じでしたのでよくわかります。
そういう人たちは、プログラミングという行為に触れたことがなかったり、 学校でBASICとかC言語の最初だけしかやったことがないという人に多いと思います。
そしてエンジニアになりたいと思っている人は以下のような人たちではないでしょうか。
- 他業種から転職を考えている
- コロナ禍なのでリモートワークができる職にしたい
- 重労働安月給で未来が見えないから
- 副業としてプログラミングで稼ぎたい
- なんかしらんが周りで稼げると聞いたのでエンジニアになりたい
これらの共通することは「自分の意思でエンジニアになりたい」と思っていないことですね。
え?エンジニアになりたがってるのにエンジニアになりたいと思ってないってどういうこと?
って思われるかもしれません。
ここでちょっとエンジニアのことを少し置いといて考えてみましょう。
何かをしたいと思った時にまず何をするか
まず「何かをしたい」と思った時ってどうしますか?
恐らく今の時代であればパソコンやスマートフォンで検索するか、 本屋に行って関連の書籍を探すじゃないですか。
もしくは身近の詳しい人に聞く。
ここでやっていることは「自分で調べる」ということです。
なんで自分で調べているかというと「何かをしたい」という目的に達するために動くからです。
ここまでは理解できると思います。
ネットで質問することについて
インターネットが普及してない頃だと、地域によっては書籍が売ってなかったり そもそも身近に詳しい人が居なかったりすると参考するものが無いので結構手詰まりになります。
そんなときは何からしたらいいのかわからないということはよく理解できます。
ですが、このネットが発達しきった現代で全く自分で何も調べずに 他人に質問するという行為は詳しい人から見れば
「コイツろくに調べずに質問しにきてるな」って思われるだけです。
質問掲示板なんだから質問して当然だろって思うかもしれませんが、 あくまで自分で調べてわからなかった時に質問するというのが基本になっている場所でもあります。
恐らく大体の人はその質問掲示板の注意書きとかを一切読まずに書き込んだりするんですよね。
大抵の質問掲示板は自分で調べること前提になっているのが多いです。
それでも全員が全員そうできるわけじゃないので、完全初心者や入門者向けのスレッドが立っていたりします。
しかしそういうところでも本当に最低限調べてこないと叱咤されることがおおいです。
もちろん経験者としても初心者を増やして人口を増やしたいですし、 そういうコンセプトのスレッドなので調べればすぐわかるようなことでも答えてくれます。
ですが、最後にこれぐらい検索したらすぐ出てくることなのでって言われると思います。
エンジニアになりたいなら調べる技術を身に着けよう
ここで話をエンジニアに戻すと、ざっくばらんにエンジニアになろう!エンジニアになりたい! だからプログラミングスクールにいこう!っていう短絡的な人は 先ほど話した「ろくに調べずに他人の時間を奪って答えを得ようとする」人と同じです。
検索する力をまず第一に付けるべきだなと思います。
「何から始めたらいいですか」という質問は自分自身に投げかけてみてください。
恐らく面倒くさがりな人ほど「知らん!自分で調べろよ」ってなると思います。
もしアナタがめちゃくちゃ優しくて何でも答えるような聖人だったとして 「エンジニアになるには何から始めたらいいですか」って言われて知らないのだけど答えなきゃかわいそうと思う人だったとします。
その場合どうしますか?もう目の前のパソコンやスマートフォンで
「エンジニア 何から始める」って検索すると思います。
ここまで来てもわからないという人や、そんなん知ってる人に聞けば早くね? って人はもうエンジニアになるのは諦めたほうがいいでしょう。
エンジニアになるということは、完成品を作り上げるために調べて検証して 最適な技術を組み合わせてクライアントに納品することがメインの仕事になります。
この仕事で一番重要なのは「自分で解決策を調べること」です。
なのでエンジニアになりたい人はまず自分が疑問に思ったことを 他人に質問をなげかけるのではなくて自分で調べて自分なりの結論を出してみてください。
そしてその結論が正しいかどうかを調べることも覚えなければいけません。