駆け出しエンジニアに送るWordPress学習術:序

某エンジニア風インフルエンサーのせいなのか、 駆け出しエンジニアを目指す人は案件を取りたいがためにWordpressを覚えたがる傾向がありますね。

結論を言ってしまうとたしかに案件は多いですが労力の割に単価はすごく安いです。

設計から納品まですべて請け負えるレベルであればそこそこ稼げるとは思います。 そこにたどり着くまでにはWordpress以外の知識と経験が必要になってくるので駆け出しには程遠い場所です。

Wordpressは世界的にメジャーなブログシステム(CMS)なので、お金が絡む絡まないにしても 作り方やいじり方は覚えておいたほうが良いというのは私も同意します。

おそらくこれからWordpressを覚える人は6~8割案件獲得のためっていう動機の人が多そうですね。

私はバイト時代に仕方なく覚えたタイプなので今回は違う視点でのWordpress学習法をお話します。

ちょっと特殊な覚え方なので、他の人のやり方ではよく理解出来なかった人は試してみると良いかもです。

なぜ、なおキーヌはWordpressを覚えたか

新しい技術を覚えるのにはなにか切っ掛けがなんかしらありますよね。

皆さんの場合は案件獲得のためっていう立派な理由があります。

私の場合は「当時職場で誰も使ってないから覚えろ」っていう無茶振りな切っ掛けでした(笑)

というのも企業ぐるみのブロガーでそのバイトとして働いてたのですが、大体の人が無料ブログ(FC2やらライブドアやら) を使ってたのでWordpressは自由度の高いので色々(意味深)なことができるというのがちょっと楽しそうだなと思いました。

一定給料+歩合制みたいなバイトだったので私は誰も手を出してないという誘惑から まんまと当時の上司にのせられてWordpressを覚えることになりました。

切っ掛けとしては単純なもんです。

Wordpress覚え始め当時のなおキーヌの実力

今ではシステム開発案件を受けられるレベルに成長してはおりますが、 Wordpress覚え始め当時のプログラミング知識レベルはめちゃくちゃ低かったです。

JavaScriptのJも知らないレベルのまま始めました。

おそらくこれからWordpressを覚えていくという人は、 すでにJavaScriptやPHPの基礎なんかは習ってるのではないでしょうか?

私はこれらの基礎を学ぶ前からWordpressに手を出しました(笑)

そんなレベルでも使えるようになってしまうので、本当によく出来たシステムだと思います。

ただ少し違うのがXHTMLとCSS2の知識だけは 脳内に辞書ができるレベルで習得していたためテーマを作る上では皆さんよりかなり有利なレベルだと思います。

といっても、HTML+CSSなんてそれこそ今の時代ググってコピペで十分なんですよね。

当時ならマウント取れるレベルだったかもしれませんが、今こんな自慢しても脳みその無駄遣いと笑われます。

なので当時その技術を丸暗記してもちょっと経ったら使われない技術になっているかもしれないので 今の時代、メインで活躍してる技術を丸暗記をするのは本当にオススメしません。

Wordpressはプログラミング知識が少なくても大丈夫

流石に変数の概念や条件分岐(ifelseendif)・繰り返し(for/while)などの どのプログラミングにもある仕組みを覚えていないと辛いですが、逆に言うとそれだけ知っていれば Wordpressを扱っていくことは可能です。

当時はまだ日本人に馴染まれてなかったのもあって検索しても資料は今ほど多くはなかったですが それでも先駆者さんが残してくれていた情報を集めるだけで、設置から運用まですべて覚えることが出来ました。

今なら日本語の解説ブログ等もたくさんあるので、市販の書籍を買う必要も無いほど資料が充実しています。

なんなら脳死でコピペするだけでも設置から運用まで出来てしまうレベルです。

もちろん、ガッツリカスタマイズする場合はPHPの知識もある程度求められますが それすらもコピペで出来るレベルで解説が充実しています。

いい時代ですね。

なのでいろんな記事で何度も何度も言ってますが、 エンジニアはプログラミング力よりもGoogle力を鍛えたほうが良いということです(笑)

あえて茨の道を歩むことで自分の脳に叩き込む

おそらく大抵の人はサーバーをレンタルして数回ボタンを押したら、 Wordpressが設置されるってのが多いんじゃないでしょうか?

もしくはスクール等に通ってる人はXAMPP等で環境を作ってローカルに設置からしてる人もいると思います。

私はどっちかというと後者の方で学びました。

当時はXAMPPなんてことも知らなかったですし、 会社が用意してくれていたFTPサーバーにアップロードしていくやり方でした。

設置から始めることによって、設定ファイルを自らいじらないとダメなんですよね。

設定ファイルは、知識がない人が見るとなんじゃこりゃっていう内容なので とりあえず当時は必要最低限のところだけ書き換えて覚えるようにしていました。

当時アホだった私はインストールして初回起動するまでにめちゃくちゃ時間がかかりましたね。

こうやって楽な道を通らず設定から全部自分でやってしまうことで Wordpressの設置の仕方を叩き込むことに成功しました。

その後、さくらサーバー等で簡単インストールをすると 今までこんな苦労したのに一瞬でインストールしやがった……って落胆しましたが 今思うと最初は自分で設定からやってよかったなって思ってます。

というのも自信を持って

Wordpressをカスタマイズすることができる。

と断言できるからですね。

Wordpressをメインで扱っていくエンジニアを目指すのであれば、 一度公式サイトからWordpressの本体をダウンロードして自分で設置してみてはいかがでしょうか。

もちろん、設定方法などはGoogleで検索してOKです。

Wordpressを一度破壊してみる

Wordpressのfunctions.phpを弄ってて真っ白な画面になって何もできなくなって冷や汗が出た人は結構多いと思います。

私もその道を通ってきました(笑)

しかもアホだったので本番サーバーで更新を行ってたので最悪でしたね。 お客さんのではなくて自分の担当ブログだったのでまだよかったのですが……

更新は必ずローカル環境でやったほうがいいでしょう。

ローカル環境なら何度でも初期化しても問題ないので最悪ぶっ壊しても大丈夫です。

真っ白になって焦るのは、そこに至るまでの原因を理解してないからですね。

じゃあ自ら壊して何処を消したりしたら真っ白になっちゃうのかを知っておけばいいわけです。

弄る前にバックアップを取っておいて、弄る前に戻したい時にはどうすればいいのかもその時に学べます。

こうやって自ら壊すことによってトラブル時に冷静に対処できるようになります。

Wordpressの敷居はかなり低い

スクール等で段階でやっとWordpressを覚える所まで来た!って人は安心してWordpressに取り組んでください。

みなさんが思っている以上にWordpressを習得する敷居はかなり下がっています。

ただ、敷居が下がってしまっているので使用できるユーザーも増えているため 相対的に仕事での単価が下がってきているような気がしますね。

しかしWordpressに関してはこれからも公式が更新を続けていますから 今から覚えて遅いということはないです。

むしろWeb系のエンジニアはWordpressのスキルは最低限もっておくべきものだと思ってます。

個人的にはプログラミング知識がある程度高くなくても触ることが出来て カスタマイズする上で必要になってくるPHPの知識は調べていれば自然と身につきます。

プログラミングを習い始めて次のステップに行くための最初の壁として Wordpressを使ってみるといいでしょう。

Wordpressを使っているとPHPだけではなく、見た目の部分でJavaScriptも使うことになりますので 2つのプログラミング技術がジワジワと身についていくので、プログラミング入門者には本当にオススメできるシステムです。

Wordpressは怖くない

今回は序ということで、Wordpressを覚えようとしてるけど踏ん切りがつかない って人のために書きました。

次回はWordpressを覚える上で避けて通れないテーマの作り方のお話をします。

コードを載せたりとかはしない作り方の話なので、 テーマを自作入門の入門のような記事にしたいと思いますので、 これからテーマを作りたいという人に見ていただけると嬉しいです。

それでは。